先日、ネットを見ていて何気なく広告をクリックしたら、画面が突然フリーズして「ピーピー!」という警告音が鳴り響きました。「Windowsセキュリティセンター」を名乗る画面に「ウイルスに感染しました」「メール認証情報・銀行関連パスワードが侵害されました」という怖い文言と、電話番号、「許可」ボタンがドンと表示され、しかもマウスまで反応しなくなり、正直頭が真っ白になりました。 😯

「え、ウイルス入った!?」と一瞬パニックになりましたが、落ち着いて調べてみると、これは実際の感染ではなく「サポート詐欺」と呼ばれる詐欺の手口だとわかりました。どんなに気をつけていても、誰でも出くわす可能性があります。今日は私の体験をもとに、詐欺の手口と対処法、絶対にやってはいけないことをまとめました。同じように驚いた方の参考になれば嬉しいです。
1.「サポート詐欺」という詐欺の手口
結論から言うと、これは本物のWindowsやMicrosoftからの警告ではありません。「サポート詐欺」と呼ばれる詐欺の手口で、偽の警告画面を表示させて利用者を不安にさせ、次のような流れで被害を狙ってきます。
- ブラウザ閲覧中に「ウイルスに感染した」という偽の警告画面を表示させる
- 画面に表示した電話番号に連絡するよう仕向ける
- 電話をかけると、遠隔操作ソフトのインストールや個人情報の入力を要求してくる
- 「修復費用」などの名目でお金をだまし取ろうとする
つまり、画面が表示されただけの段階では、パソコンは実際にはウイルスに感染していません。あくまで「不安にさせて電話をかけさせる」ための脅し文句なんです。
こうした偽警告は、正規のサイトに紛れ込んだ悪質な広告(マルバタイジング)経由で表示されることが多く、普段からセキュリティソフトを入れていたり、怪しいサイトを避けていたりしても、思わぬところで遭遇してしまうことがあります。だからこそ、「出くわしたときにどうすればいいか」を知っておくことがいちばんの対策になります。
2. もし出くわしたら、まずこの手順で
状況によって対処法が少し変わります。私のように途中でマウスが動かなくなることもあるので、両方のパターンを知っておくと安心です。
マウスが動く場合
- まず落ち着いてください。画面が表示されただけの時点では、パソコンはウイルスに感染していませ
- キーボードの「ESC」キーを長押しします。 これで全画面表示が解除されます。
- 画面の周辺に現れる「閉じるボタン(×)」をクリックして、ブラウザを閉じます。
- それでも閉じない場合は、「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスクマネージャーを開き、該当するブラウザを選んで「タスクの終了」をクリックします。
マウスがまったく動かない場合
私の場合はマウスが完全に反応しなくなってしまったので、次の手順で対応しました。
- ネットワークを切断します。 Wi-Fiをオフにするか、LANケーブルを抜きます。遠隔操作されている可能性を断つためです。実はこれだけで偽メッセージが消えて操作できるようになるケースもあるそうなので、2~3分ほど様子を見てみてください。
- それでも反応しない場合は「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を押してみます。 反応があれば、右下の電源マークからシャットダウンできます。
- それでもダメなら、電源ボタンを長押しして強制終了します。 私も最終的にはこの方法で強制終了しました。
- パソコンを再起動します。
- 再起動後は、ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行します。 私もここまで行い、幸い異常は見つかりませんでした。
なお、マウスが動かないほど完全に操作不能になった場合、状況によってはウイルス対策ソフトのスキャンだけでなく、パソコンの初期化まで検討したほうが安心、というケースもあるようです(IPAの注意喚起にも記載があります)。初期化するとデータが消えてしまうので、日頃からのバックアップも大切だなと今回改めて感じました。
⚠️注意:再起動後、ブラウザの「復元」は絶対にしない
パソコンを再起動したあとにブラウザを開くと、「前回開いていたページを復元しますか?」というメッセージが出ることがあります。
ここで「復元する」を選んでしまうと、せっかく閉じた偽の警告画面がまた開いてしまいます。必ず「復元しない」を選んでください。タスクマネージャーでブラウザを強制終了した場合も同じことが起こるので、忘れずにチェックしましょう。
3.絶対にやってはいけない3つのこと
どのパターンでも、次の3つだけは絶対に避けてください。
- 画面の「許可」ボタンを押さない。 何が起きるかわからないボタンは押さないのが鉄則です。
- 画面に表示された電話番号には絶対に電話しない。 本物のMicrosoftのサポートが、警告画面からいきなり電話番号を表示することはありません。
- パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を入力しない。 焦って何かを入力してしまうと、そこから被害が広がります。
私も一瞬「許可を押してしまいそう」になりましたが、ここで踏みとどまれるかどうかが本当に大事だと実感しました。
もし電話してしまった・許可してしまっていたら
万が一、すでに電話をかけてしまった、または遠隔操作を許可してしまった、という場合も慌てずに対応しましょう。
- 電話をかけただけで、遠隔操作などは許可していない場合:
情報が抜き取られている心配は基本的に少ないとされています。ただし、その後かかってくる営業電話などには応じず、無視して大丈夫です。 - 遠隔操作を許可してしまった場合:
すぐにネットワークを切断し、ウイルス対策ソフトでフルスキャンを行い、心当たりのあるパスワード(メール・銀行・SNSなど)は変更しましょう。クレジットカード情報を入力してしまった場合はカード会社にも連絡してください。心配な場合は、消費者ホットライン(188)や警察相談窓口(#9110)、IPAの相談窓口に相談するのもおすすめです。
4.まとめ|大事なのは「慌てないこと」
今回の件で学んだのは、こういう偽警告はどんなに気をつけていても遭遇しうる、ということです。でも、やることはシンプルです。
- マウスが動くなら「ESCキー長押し」→「閉じるボタン」
- マウスが動かないなら「ネットワーク切断」→「強制終了」→「再起動」→「フルスキャン」
- そして何があっても「許可」は押さない、電話番号にはかけない
この3点さえ覚えておけば、いざというときも落ち着いて対応できるはずです。皆さんも変な広告には気をつけつつ、もし遭遇してしまっても「あ、これサポート詐欺だ」と思い出していただけたら幸いです。
5.図解でまるっとおさらい
最後にこれまでの内容を1枚の図にまとめました。縦長なので、迷ったときはこの画像だけ見返してもらえれば大丈夫です。
参考:
- IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」
- IPA「パソコンの画面全体に偽のメッセージが表示され操作不能になる手口が増加中」
- ALSOK「サポート詐欺とは?手口と電話してしまった場合の対処法を解説」
- 消費者庁「消費者ホットライン188」




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