秋の夜空に浮かぶ中秋の名月「十五夜」

中秋の名月

十五夜は秋の美しい月を観賞しながら、秋の収穫に感謝をする行事で、「中秋の名月」と呼ばれています。

また、中秋の十五夜は、別名「芋名月」と言われてます。暑さも落ち着き、観月によい気候になり米や作物が実る季節であることから収穫感謝の意味合いもあります。

十五夜に収穫に感謝して、月に見立てたものや収穫物を月が見える縁側(窓際)にお供えするという風習があります。

飾る場所、つまりお供えをする場所は、お月様から見える床に置くのが最も一般的とされています。

月見団子

月見団子の数は十五夜にちなんだ15個が定番ですが、他には1年の満月の数にあわせて12個(うるう年には13個)、15を簡略して5個にする地方もあります。

十五夜の団子は、月に見立ててまん丸だと思いますが、実は少しつぶした丸にするのが良いとされています。
まん丸は死者の枕元に供える「枕だんご」に通じる説があるためと言われています。

また、十五夜の団子は、大きめがよく、小さいのは仏団子と呼ばれています。

芋名月の異名をとるように、このときに食べるのが里芋です。
この里芋の中心を萩の枝で穴を開けて、そこから月を眺めるという風習も古くにあります。

 月々に 月見る多けれど 月見る月は この月の月

子供の頃に、土手でススキを取ってきて、お団子を作り、秋の味覚のぶどう、栗、柿などを月が見える窓際にお供えしてた覚えがあります。

お団子のつまみ食いで、我が家では、毎回お団子の数が少なくなって飾られていた。今では懐かしい思い出です。

お団子に砂糖をつけてつまみ食いしてたけど美味しかった!

十五夜にお団子食べると秋だな~って季節を感じてました。

芋名月もあれば豆名月(栗名月)もあります。旧暦9月13日の月見をさし、十三夜、後夜の月と呼ばれ、昔の人は、十五夜だけの片見月は後夜の月も大切にしました。

十五夜、十三夜とも月見をすることで縁起が良いとされています。
優雅な観月の宴が、農耕の収穫祭の意味合いもあるようです。

十五夜と同じように、栗や大豆、果物など秋の実りとともに月見団子をお供えします。十三夜には13個の団子を備えます。

1.「十五夜」はいつ

「十五夜」は、旧暦の8月15日の夜を指しますが、現在は新暦になったことで、十五夜の日は毎年変わっています。
新暦は「9月7日から10月8日の間で、満月が出る日」を十五夜としていますが、満月は日数の振れ幅があるため、満月と十五夜が一致しないときもあります。

2023年から25年までの十五夜カレンダー

2023年: 9月29日(金)満月と中秋の名月が重なる年

2024年:9月17日(火) 満月:18日(水)

2025年:10月6日(月)満月:7日(火)

2.「十三夜」はいつ

十五夜は新月から数えて15日目で満月、もしくは満月に近い月。同様に十三夜は新月から数えて13日目で、満月には少し欠ける月です。

2023年から25年までの十三夜カレンダー

2023年:10月27日

2024年:10月15日

2025年:11月2日

3.お月見団子の作り方

材料:だんご粉(または上新粉) 350g  水(上新粉の場合は熱湯) 250cc  砂糖(少々:お好みで…)

※水の分量は実際にご使用のだんご粉(上新粉)により変わりますので調節してください。

だんご粉は、白玉粉と上新粉をブレンドした粉で、おいしいお団子が作りやすくなる点でおススメです。

①団子粉は少しずつ水を加えながら、ひとまとまりになるよう捏ねます。※耳たぶの硬さともいわれます。

②たっぷり沸騰した湯に団子状に丸べて入れ茹でます。浮いてきたら2分くらい茹でます。

③冷水に取り冷やし、水気を切って団子粉を塗してお皿に並べてできあがり。

月見団子

※お供えした後は、きな粉、ゴマなどまぶして食べると美味しいです。

3.まとめ

電灯のなかった時代には、月の明かりに今よりもずっと敏感だったことが推察できます。

子供の頃、「月見団子が食べれる」と十五夜を楽しみにしていた覚えがある。出来立ての団子を口にほおばりながら果物、秋野菜をお供えをしていたのが懐かしく思う。

秋の夜長に、月を眺めながら”お団子”と”お酒”で楽しむのも癒されて良いかもしれませんね。

しっとりと月見酒でほろ酔いもいいかも!

参考:日本の縁起食

 

 

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