「土用」は、立春・立夏・立秋・立冬の前日までの18日間(年によっては19日間)を言います。
最初の日を「土用入り」と言います。最後の日は「土用明け」と言います。
土用は年4回あって季節の変わり目にあたります。
土用の丑の日は、夏土用期間の丑の日を指します。
土用の丑の日にうなぎを食べると夏バテしないと言われています。
1.2023年土用期間
冬土用:1月17日(火)~ 2月3日(金)
春土用:4月17日(月)~ 5月5日(木)
夏土用:7月20日(木)~ 8月7日(日)7月30日(日)が丑の日です。
秋土用:10月21日(土)~ 11月7日(火)
2.土用ってつくもの
土用のうなぎ
「土用の丑の日にうなぎを食べると夏バテしない」といわれています。
うどん、梅干しのように「う」のつくものを食べるとよいとされている所もあります。
2023年は7月30日(日)が丑の日になります。
夏になるとさっぱり売れずに困っていたうなぎ屋のために、「食すれば夏負けすることなし」という宣伝文句をつくったところ、大評判になりました。
土用干し
この時期は梅雨あけにもあたるため、夏の土用の天気の良い日を選んで、服や本を陰干しし、カビや虫の害を防ぎます。「虫干し」ともいいます。
土用波
夏の土用のころから見られるようになる高波のことを指します。遊泳禁止区域では泳がないようにしましょう!
3.土用期間のタブー
昔から、その土用の期間には土いじりや土を動かすことをしてはいけないと言い伝えがあります。
土いじり、草むしり、草木を植える、井戸や穴を掘る、増改築、地鎮祭など土と密接に関わることです。
土の神様である土公神(どこうじん)が嫌がって怒ったり祟りを起こすからだそうです。
昔から、土用は土を司る土公神が地上に出てこられる期間なので、動土(土を動かすこと)はいけないとされていました。
また、
春は竈 (かまど) 、夏は門、秋は井戸、冬は庭にあって、その季節にその場所を動かせば祟りがあると伝えられています。
4.間日(まび)
土用は年4回もあり、トータルで2か月半近くもあるのに、土を動かす作業ができないのは生活の面でも困ってしまいます。
そこで、土用中は忌む、土を動かす作業をしても問題ないとされたのが間日(まび)です。
この間日には、土公神(どこうじん)は文殊菩薩に招かれて天上に行くので、地上にはいなくなると言われています。
十二支の日で決まっています。
2023年土用期間でも土いじりOK の間日(まび)
冬土用:卯・巳・寅 1/20(寅)1/21(卯)1/23(巳)2/1(寅)2/2(卯)
春土用:巳・午・酉 4/17(巳)4/18(午)4/21(酉)4/29(巳)4/30(午)5/3(酉)
夏土用:卯・辰・申 7/20(卯)7/21(辰)7/25(申)8/1(卯)8/2(辰)8/6(申)
秋土用:未・酉・亥 10/28(未)10/30(酉)11/1(亥)
参考:日本の行事/和の行事
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